ジェンダー

「ジェンダー」、耳にしない日がないほどよく聞く言葉ですが、正直を申せば、私はその正しい定義は知りません。一般的には「生物学的な性差(sex)」「文化的社会的な性差 (gender)」とされていますが、この「文化的社会的な性差」とは・・・???

国連ウィメン日本事務所の資料によれば、次のように説明されています。

[ジェンダー:Gender]
ジェンダーとは、男性・女性であることに基づき定められた社会的属性や機会、女性と男性、女児と男児の間における関係性、さらに女性間、男性間における相互関係を意味します。こういった社会的属性や機会、関係性は社会的に構築され、社会化される過程(socialization process)において学習されるものです。これらは時代や背景に特有であり、変化しうるものです。

これを読んでも残念ながら私の理解力ではいま一つです。さて「ジェンダーの定義」はさて置いて、日本でのその状況はどんなものか見てみます。

日本は116位/146カ国中

男女格差を図るジェンダー・ギャップ指数(「経済」「教育」「健康」「政治」の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示す)が、2022年7月の公表によると、日本は146か国中116位(最下位から30番)だったそうです。
しかも、その4分野全体スコアは[0.650]で、2021年の[0.656]から、わずかですが後退していたという寂しい状況です。

( 世界経済フォーラム:World Economic Forum:WEF 「The Global Gender Gap Report 2022」 による)
ジェンダーに関する意識調査

「ジェンダーに関する意識調査」の結果がまとめられていましたので、いくつかの項目をピックアップします。

  • 社会全体で「男性の方が優遇されている」
    「女性の方が優遇されている」「どちらかというと 女性の方が優遇されている」の合計値が、「男性の方が優遇されている」「どちらかというと 男性の方が優遇されている」の合計値を上回る分野は一つもありません。
    「平等」の値が半数を超えたのも「学校」のみだったようです。

  • 「ジェンダーという言葉の意味」を知るの人は少ない
    「ジェンダ」と言う言葉は知っていても、その内容については1/3前後の人しか理解できていないのが、現状のようです。言葉の内容すら知らないのでは、「ジェンダー・ギャップ指数」が前述のように良くないこともうなずけます。

「性別による差別をなくすためには教育が重要だ」

上述の事を裏付けるように、「性別による差別をなくすためには教育が重要だ」とする、「そう思う」「ややそう思う」が9割近かったのは当然の結果ということでしょう。

📖 原情報・出典

ジェンダー・ギャップ指数2022
 https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2022/202208/202208_07.html 共同参画 令和4年8月号
https://www.weforum.org/reports/global-gender-gap-report-2022/
 Global Gender Gap Report 2022

ジェンダーに関する意識調査(2022年)
 https://institute.dentsu.com/articles/2569/
 電通総研コンパス

記述はできるだけ原典の表現を尊重していますが、抜粋紹介のため、図を含めて表現や用語を変更・省略・整理していますのでご了承ください。また、正確を期したい場合は原情報にあたってください。


👀
ジェンダーギャップ指数(2022)では、日本は、米加、北欧をはじめとしたヨーロッパ各国はおろか、近隣のタイ、ベトナム、インドネシア、韓国、中国といった諸国よりも低い順位のようです。

旧約聖書には、女は男の肋骨の一本をとってつくられたと書いてあるとか。しかしそれは訳の間違いで、正しくは「生命あるものの母としての女性」と読み取るのが正しい解釈だそうです。女性を軽んじる歴史の長さを感じます。が、私が子どもの頃、いつも穏やかで優しいけれど、ちょっと変わった神父さんがよく言っておられました。「男は女性の恥骨の一部からできたのだから、女性を大切にし、間違っても逆らってはいけない」。
これが私のジェンダー定義?かな・・。

コメント

タイトルとURLをコピーしました