果物とうつ病の関係

先日、ストレス時のコーピングで回避的な動作が多い人は、認知症など認知障がいになるリスクが高いと言う記事を目にしました。 こちら→

今回はうつとフラボノイドの豊富な果物の摂取量が多い人は、うつ病のリスクが低いという記事を引用してみます。

こころの不調のなかでも、特にうつ病は障がいによって失われた健康的な生活の年数が循環器疾患と同じ程度で、個人にとっても国全体にとっても負担が大きいことで知られています。そのため、これらの負担を減らすために、うつ病の予防が重要になります。先行研究では野菜や果物の摂取が、うつ病に予防的に働く可能性が示されており、とりわけフラボノイドというポリフェノール化合物は脳由来神経栄養因子や、酸化ストレスと神経炎症の抑制作用により抗うつ効果を持つことが示唆されていました。

横軸に摂取量、縦軸にオッズ比
(事象の起こりやすさを最も摂取量が少ない群と比較)

この研究では、果物およびフラボノイドの豊富な果物の摂取量が最も多いグループでは、いずれのうつ病の発症オッズも、摂取量が最も少ないグループの半分以下でした。(図:それぞれオッズ比0.34および0.44)
一方、野菜および関連する栄養素の摂取量とうつ病との関連がみられませんでした。(図なし)

◇ フラボノイドの豊富な果物
りんご、ぶどう、イチゴ、ブリーベリ、バナナ、洋ナシ、オレンジ・・・

📖 原情報・出典
野菜・果物およびフラボノイドの豊富な果物とうつ病との関連について
国立がん研究センター 多目的コホート研究
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/9026.html


👀
フラボノイドの豊富な果物は「認知機能低下」「虚血性心疾患」のリスク低下が、女性では「脳卒中」のリスク低下も報告されています。

記述はできるだけ原典の表現を尊重していますが、抜粋紹介のため、図を含めて表現や用語を変更・省略・整理していますのでご了承ください。また、正確を期したい場合も原情報にあたってください。

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