病院外で心停止になり心肺蘇生で心臓の拍動は回復したものの意識が回復しない状態で 2%水素添加酸素吸入(水素吸入療法)を行うと、死亡率が下がり、意識が回復して後遺症を残さずに社会復帰する可能性を高める。
というレポートからの引用です。
90日後 生存率が61%から85%に 症状障害ない場合は21%から46%に上昇
下図グラフは心停止患者で、循環が回復したものの意識が回復しない患者を対象に、通常の体温管理療法を行うと同時に、人工呼吸中に 2%水素添加酸素を 18 時間吸入した場合での90 日後の転帰(治療の経過、結果およびその見通し)を判定したものです。
対象患者が計 73 人(水素群 39 人、対照群 34 人)がすくなっかったこともあり、統計学的有意差を認めるまでには至らなかったようですが、回復した患者に後遺症もみられず、画期的な治療法になることは期待できると報告されています。
◇ 悪玉活性酸素を無毒化する水素ガス
上述の心停止患者への救命および予後の改善に効果ばかりでなく、水素ガスは体内で様々な有害物質を無毒化できるのではないかと言われています。
私たちの身体を蝕む一大要素とされる「活性酸素」。活性酸素にも善玉と悪玉があり、悪玉活性酸素は細胞を酸化し錆びさせる作用があります。
その結果、老化を始め、様々な不調や症状、病気を誘因するといいます。 体調不良、疾患の多くは、悪玉活性酸素が原因であるとまでいわれています。
水素はその悪玉活性酸素を選んで結合し除去してくれるとか、が、悪玉活性酸素を除去する作用だけでは説明できない,実に多面的治療効果を発揮するらしい。
薬には通常、様々な副作用があるが、上述の臨床試験では、水素が原因と考えられるような副作用は観察されなかったとのこと。なにせ水の分解でも生成できる水素、いろいろな疾患での安価な実用が期待されます。
📖 原情報・出典
水素吸入療法が院外心停止患者の救命および予後の改善に効果
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2023/3/22/28-136611/
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2023/3/22/230322-1.pdf
慶應義塾大学医学部プレスリリース
水素ガス吸入療法による心肺停止蘇生後臓器障害抑制
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205513948800
Organ Biology 23
一般社団法人 日本臓器保存生物医学会
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装置設備の費用や操作面では、街の医院、救急車内でも導入可能なシステムでしょう。心停止の早い段階で水素(酸水素)吸入することで、救命および予後の改善が高いのなら積極的に導入して欲しい。心停止の初期段階や通常の酸素吸入+αでの利用が効果的かどうかのレポートは残念ながら見当たらなかったが・・。
Webで「水素吸入療法」を調べていたら、60分で6,600円という費用が、クリニック等での施術?代として、いくつか見受けられた。高血圧や高血糖の症状改善には、できれば1日に2時間、毎日行うと良いとされている。@6,600/h*2時間*5日*4週=\264,000-/月。先々保険が利くようになっても10万弱。・・・笑うしかない。
国も医療費を本気で減らしたいのなら、薬に代替できる可能性がある、この種の療法を積極的に進めて欲しい。施術費が現在の10分の1で且つ保険適用できれば、1万弱/月でできる。それで薬漬けが減れば、医療費も国民病もそこそこ健全化される。機器装置等の設備・維持費からすれば、夢物語ではないが、今の行政では、夢の夢かな?!
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