「消齢化」消えゆく年代の壁

ついこの間までは、年齢・世代でターゲットを区分する事は当たり前のように行われていた。年齢・世代による価値観や嗜好の違いがある程度掴め、それをベースにマーケティングを進めることもできた。その世代差・年代差が年々小さくなってきているという。
博報堂生活総研の長期時系列調査データを基にした変化がレポートされていたので、その中から興味をもった部分を引用する。原典引用部は斜体

年代による違いの変化

年代による違いが小さくなっている項目と、大きくなっている項目の数を比較してみたところ、違いが小さくなっている項目数は、違いが大きくなっている項目数を大幅に上回っていました。

3つのパターン

「年代/年齢による価値観や嗜好の違いが小さくなる」現象を示すグラフの波形は、大きく3つのパターンがあります。

  • 減少しながら近づいている
    例:夫婦はどんなことがあっても離婚しない方がよいと思う
    携帯音楽プレーヤーを持っている 等
  • 増加しながら近づいている
    例:携帯電話やスマホは私の生活になくてはならないものだ
    平日、携帯電話・スマホからインターネットやメールを見ている
    休日、パソコンからインターネットやメールを見ている 等
  • 中央に集まりながら近づいている
    例:将来に備えるより現在をエンジョイするタイプだ
    メールやSNSだけでやりとりする友人はい
    平日、パソコンからインターネットやメールを見ている
    男女のつきあいで女性がリードするのもいいと思う 等

こういったグラフ波形のパターンは、衣食住、人間関係、生活価値観など様々な分野で確認されました。消齢化は、限られた分野のみで起こっているのではなく、生活全体に関わる大きくて長期的な変化潮流といえます。

☞ 転載・引用
図やデータは情報源から転載引用させていただきました。スペースの都合で文・レイアウト共に編集する場合があります。
記述はできるだけ原典の表現を尊重していますが、抜粋紹介のため、図を含めて表現や用語を変更・省略・整理していますのでご了承ください。
正確を期したい場合は原情報にあたってください。

📖 原情報・出典
 新ワード「消齢化」消えゆく年代の壁
  https://seikatsusoken.jp/my-teiten/19973/
  私の生活定点
  博報堂生活総研
 
 生活定点1992-2022
  https://seikatsusoken.jp/teiten/
  博報堂生活総研


👀
若きも老いも、同じような価値観や嗜好、生活スタイルを持つ。とても穏やかで和やかなことと喜ぶべきだろうか。価値観や生活スタイルは、それぞれの人の立ち位置、視点で決まるのだろうとおもっている。仮にそれが間違いでないとすれば、今の時代、老いも若きも同じような立ち位置、視点にいると言うことか? 確かに、昨今のいろいろなニュースを聞くと、若者に初々しさや実直さが、老人に穏やかさや老練さ 微塵も感じる事ができない。昔に言う「年代らしさ」は滲んでこない。何時も感じているが、右も左も未成熟人だらけか? もちろん鏡の中もだが・・・・。 

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