ここ2,3年、視力が衰えたのでしょう。ディスプレイが見難くなり、眼鏡をかけたり、画面を拡大する事が多くなりました。
高血圧・高血糖の両方を抱える私は、年に一度は眼科でのチェックをしないといけないのですが、腰が重くて困ります。
さて、高血圧、高血糖と眼圧の関連は、古くから言われており、今更ながらという感もありますが、眼科に行く切っ掛けにすべく、最近のレポートを引用していきます。
高血圧および収縮期血圧、拡張期血圧と眼圧の関連について
早速、調査結果のグラフと説明を原情報から編集・転記します。
グラフは「高血圧」の有無、高血圧管理ガイドラインに基づいき、収縮期・拡張期それぞれの血圧値を5つの血圧群グループに分類し、それぞれの群での「高眼圧」の有病率を比較しています。比較の基準は「高血圧がない」または「血圧が最も低い群」になります。
高血圧の有無、血圧値の高さが、高眼圧症の原因であると仮定したとき、その因子と病気との間に関連があるか無いかを調べます。
具体的には、「高血圧なし」「血圧が最も低いグループ」を基準の群を[1]とし、各グループと比較したオッズ比で示されています。オッズ比が高いほど、その因子と病気の関連性が高いことになります。
- 高血圧
- 降圧薬の服用/収縮期血圧が140mmHg以上/拡張期血圧が90mmHg以上 のいずれかに該当した場合
- 高眼圧
- 視神経に緑内障性の変化がなく、かつ両眼の眼圧が22mmHg以上の場合
- 6,783人の研究対象者のうち、3,152人(46.5%)が高血圧を有していました。
- 高血圧「あり」のグループは、高血圧が「ない」グループに比べて、統計学的に有意に眼圧が高いことが分かりました。
- 平均眼圧は、それぞれ14.4mmHgと、13.7mmHgでした。
- 高血圧「あり」のグループは、高血圧が「ない」グループと比べて、高眼圧症の有病率が統計学的に有意に高いことが分かりました。
- 同様に、収縮期血圧および拡張期血圧の値が高いグループは、それぞれ最も低いグループと比べて、高眼圧症の有病率が統計学的に有意に高いことが分かりました。
- 血圧が高い人は、高眼圧症の有病率が高い
- 高血圧および収縮期血圧、拡張期血圧が高い人は、高眼圧症の有病率が高いことがわかりました。
- 性や降圧薬の服用状況に関わらず、血圧が高いことで眼圧が上昇する
- 性別、降圧薬の服用状況別にこれらの関連を検討しても、概ね同様の結果が得られたことから、性や降圧薬の服用状況に関わらず、血圧が高いことで眼圧が上昇する可能性が示されました。
☞ 転載・引用
図やデータは情報源から転載引用させていただきました。スペースの都合で文・レイアウト共に編集する場合があります。
記述はできるだけ原典の表現を尊重していますが、抜粋紹介のため、図を含めて表現や用語を変更・省略・整理していますのでご了承ください。
正確を期したい場合は原情報にあたってください。
📖 原情報・出典
高血圧および収縮期血圧、拡張期血圧と眼圧の関連について
https://epi.ncc.go.jp/jphcnext/result/individual.html?entry_id=96
国立がん研究センター 予防研究グループ
次世代多目的コホート研究
イラスト写真等の借用転載
KuKuKeKe
https://kuku-keke.com/
NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_224.html
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_547.html
👀
今回引用したレポートでは、血圧と眼圧の関係について、
「血圧が高いことで眼圧が上昇するメカニズムについて、十分には明らかになっていませんが、収縮期血圧が高いと眼の中を循環する水を産生する毛様体の毛細血管の圧が上昇し、水の産生量が増加することで、徐々に圧力(眼圧)があがってしまう可能性が考えられます。」としています。
血圧と眼圧の関連、強いては緑内障の心配は、新しい研究を待っても否定はできないようです。やはり、収縮期、拡張期いずれか高血圧症であれば、年に一度は眼科での健診は必要ですね。
次回は、血糖値と眼圧との関連について、レポートを拾ってみたいと思います。
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