社会課題の「自分ごと」

「さまざまな危機が叫ばれるなか、当事者意識を持って社会課題に対して取り組むべき主体について、人びとはどのように考えているのでしょうか。」といったコンセプトをテーマに調査した結果がありました。【人びとの当事者意識から考える、社会課題の「自分ごと化」】と題されたコンテンツです。

その中に本来の調査目的から見れば、枝葉の部分でしょうが、ちょっと面白いデータがありましたので、以下に引用します。

危機に対する当事者意識

実際に起きている、または起こるリスクがあると言われるさまざまな社会問題について、当事者意識を持つべき主体を「政府」「地方自治体」「企業」「NGO(非政府組織)、NPO(非営利組織)」「コミュニティ(町内会、PTAなど)」「家族・親戚」「個人」「その他」「この問題の解決に取り組む必要はない」の中から全て選択してもらいました。 

と言う調査の中で、
『「わからない」と回答する人の割合について』の状況を示したのが下表です。

全ての項目にわたって、若年層は「わからない」とする人が。全体平均より5~10%以上多いことが示されています。見事にほぼ明確な色分けになっています。

各年代の「わからない」回答率 - 全体の「わからない」回答率 が

は全体平均に比べその「わからない」割合が+10%以上高い
薄赤は全体平均に比べその「わからない」割合が+5~+10%高い
白は全体平均に比べその「わからない」割合が-5~+5%の範囲
薄青は全体平均に比べその「わからない」割合が5~10%低い
はは全体平均に比べその「わからない」割合が10%以上低い(該当なし)

☞ 転載・引用
図やデータは情報源から転載引用させていただきました。スペースの都合でレイアウト編集してあります。
記述はできるだけ原典の表現を尊重していますが、抜粋紹介のため、図を含めて表現や用語を変更・省略・整理していますのでご了承ください。
正確を期したい場合は原情報にあたってください。

📖 原情報・出典
 第4回「クオリティ・オブ・ソサエティ年次調査」
  https://institute.dentsu.com/articles/2670/


👀
様々な社会的課題について、見事なほど年代による意識の差が出ています。
以前、「成人年齢は引き下げるのではなく、引き上げるべきだ。60歳寿命の昔が20歳であったのなら、80歳以上の寿命となった今日、成人は30歳で良いのでは」と愚見を述べました。
嬉しくも、寂しくも、その愚見を裏付けてくれるような調査結果です。と書くとお叱りを受けそうですが、「かわいいばかりの我が子を放置や虐待し、死に至らしめる」「好きだったはずの女性を惨殺する」、相手の事を「自分ごと」できない、未成熟さを感じる事が多々あります。残念ながらこれは、同輩老人にもいえ、日本人全体が、それぞれの年代で幼児化しているのかもしれません。
悲しいばかりです・・・。

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